考査に吹かれて

学力下り坂男の勉強記録

【公害総論】地球環境問題について

成層圏オゾンに関する記述(すべて正文)

(1)成層圏の酸素分子は紫外線を吸収して酸素原子に解離し、オゾンを生成する。

(2)成層圏のオゾンは320nm以下の紫外線を吸収すると、分解して酸素分子になる。

(3)成層圏のオゾンは塩素原子、臭素原子などにより連鎖的に分解される。

(4)大気中に放出されたクロロフルオロカーボン類(CFC)、ハイドロフルオロカーボン類(HCFC)やハロン成層圏で紫外線により分解されて塩素原子や臭素原子を放出する。

(5)国際的な規制が段階的に進められた結果、CFCの大気中濃度は減少傾向にあるが、HCFCとハロンは増加の傾向にあると言われている。

地球温暖化に関する記述(すべて正文)

(1)過去100年間に二酸化炭素の大気中濃度は約80ppm以上増加した。

(2)IPCCの第四次評価報告書では、1906年から2005年までの100年間で全地球平均地上気温の上昇は0.74℃と推定されている。

(3)地球温暖化の一つとして、海面の上昇が指摘されている。

(4)地球温暖化対策として、省エネルギーや新エネルギーの積極的導入が打ち出されている。

(5)京都メカニズムには、共同実施(JI)と排出量取引およびクリーン開発メカニズム(CDM)の三つがある。

京都議定書についての問題

 京都議定書の目標達成のための枠組として、謝っているものはどれか。(赤太字が誤っている記述)

(1)特定フロンの回収処理

(2)京都メカニズムの活用

(3)森林吸収源対策の推進

(4)省エネルギー対策および新エネルギーの積極的導入

(5)国民のライフスタイルの見直し

解説

(1)「特定フロン」とは、オゾン層に対して破壊的な影響を与える物質としてモントリオール議定書などで特に規制されているフロン類のことです。
京都議定書の目標達成、すなわち温室効果ガスの削減のための枠組みには「特定フロンの回収処理」は含まれません。

(3)森林によるCO2吸収量として基準年総排出量の約3.9%が予定されており、その確保を図るため、地球温暖化防止森林吸収源10か年対策が展開されています。

地球環境問題に関する記述(すべて正文)

(1)クロロフルオロカーボン(CFC)などが成層圏で分解して塩素原子が放出され、成層圏のオゾンの連鎖的な分解反応が起こる。

(2)モントリオール議定書に基づくCFCの国際的な規制によって、CFCの大気中濃度は減少する傾向にある。

(3)気候変動に関する政府間パネルの報告によると、2005年までの百年間に二酸化炭素、メタンなどの大気中濃度の増加によって、平均海面水位は10~20cm上昇した。

(4)二酸化炭素など温室効果ガスの排出量削減目標を定めた京都議定書は2005年に発効した。

(5)2008年度における我が国の温室効果ガス総排出量は、基準年(1990年)と比べて1.6%上回っていた。

解説

(5)2008(平成20)年度の総排出量(CO2換算)は12億8,200万tであり、基準年の総排出量(12億6,100万t)と比べて1.6%上回っていました。なお、2009(平成21)年度においては基準年を4.1%下回りましたが、やはり目標に届いていませんでした。